伏見区の昔ばなし
いつもお世話になっております。長岡京店の澤田です。
今回も当店の所在地である「伏見区」の歴史を紹介させて頂きます。
昭和初期のころ京都市伏見区にあった陸軍第16師団をたどってみました。
私が子供の頃、私の父は「京都の伏見には16師団さんがいてくれてた」と言っておりました。
「伏見には明治天皇陵もあるし16師団もあるし特別な土地や」と誇らしく言っていたことを思い出します。
日本陸軍第16師団は京都市伏見区に師団本部がありました。終戦で師団は消滅しましたが、その師団本部の建物は「京都聖母女学院」が引き継がれて現在も使用されています。赤レンガ造りの立派な建物は現在でも存在感があります。
今日の散策はその師団本部前をスタートして第2軍道を歩きます。
立派な建物です。もちろん今は学校ですので私のような部外者は立ち入れません。守衛さんに許可を取って遠くから写真を撮りました。
第2軍道は師団本部から練兵場(兵隊を訓練させる場所)を結ぶ東西の道路ですが、昭和16年に開業した京阪電鉄の線路を跨ぎます。
現在の周辺地図はこんな感じです。
(練兵場跡地は京都府警察学校と龍谷大学の敷地になっています)
もともと明治のころから師団本部と練兵場があったところを電車が通るからと言って、行軍の妨げになる踏切をつけるのはダメだ!となり、当時では珍しい道路側の高架となったそうです。
第2軍道の師団橋です。びわ湖疎水の流れが緩やかで情緒のある景色ですね。
この師団橋を下から見ると・・・
ズームアップ!
師団橋の橋脚にだけ、旧日本陸軍の五芒星が掲げられています。
それだけ当時の陸軍にとっては重要な橋だったんでしょうね。
※他の橋には無かったように思います。
びわ湖疎水沿いの遊歩道は桜の時期は大変美しく、お花見の穴場ですよ。
川面ぎりぎりまで枝を伸ばしたソメイヨシノはまさに桜のトンネルになります。
おまけに、
師団本部の近所には「軍人湯」という名の銭湯がありました。
軍人さんがよく利用されていた、とかでこのような名になったとかどうとか・・・
※これはTVで見た情報なので本当かどうか・・・
また、伏見区の地域ネタを探してみます。面白いことが見つかればご紹介したいと思います。